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◆三江酒幕(삼강주막 サムガンチュマク)  

私の旅、一冊の本から始まることがよくあります。

5月末の三江酒幕(삼강주막 サムガンチュマ)もそのケースでした。

X97889591344102010年に出たこの『막걸리 넌 누구냐?』と

いう허시명著のマッコリに関する本を読ん

で以来、行ってみたい場所の一つになった

三江酒幕、慶尚北道は醴泉郡豊壤面

三江里に位置しています。

早朝にソウルを発って10時過ぎには醴泉

バスターミナルに到着。

市内バスで、これまた行ってみたいお寺

だった醴泉の龍門寺へ。ここでお宝shinecrownshine

を拝見してバスターミナルに戻る。

さて、いよいよ三江酒幕に向かいます。

が、バスが出たばかりで、次のバスは16時。

このときの時刻、まだ15時半にはなっていなかったような…

お寺からバスターミナルに戻って、すぐにバスの時間を

確認すればよかったのにと思っても後の祭り。

その間、何をしていたかと言うと、路面工事中だった駅前交差点に面白い動きをする

工事車両がいて、それを眺めていた(私は子どもか?happy01

あまりに面白くてついつい見入ってしまったけれど、あれこそ動画に収めるべき

だったなぁ。

お日様sunは照りつけるわ、地面からの照り返しはきついわで、工事の見学は途中放棄。

駅舎の中は涼しいかしら?と醴泉駅へ。

待合室には数人のお客さんと荷物が…。

リュックから覗いている野菜。その他に透明なビニール袋にぎっしり詰まった葉物。

醴泉五日市で買ってきたんだろうな~。うらやましいな~。

と、そこへ、まもなく列車が到着しますとのアナウンスが流れる。

釜山行きのムグンファ号(慶北線)が入ってきたのを、動画に収めつつ、お見送り。

このあと、駅のトイレを拝借して、いざ!三江酒幕へと思ったときに、

バスは行った後だということが分かったのでした。

そして、あの釜山行きのムグンファ号を見送ってる場合じゃなかったことにも

気が付いて愕然(ノд・。)

あれに乗って龍宮駅まで行くという方法もあったのに…。

こうなれば、時間の節約にはタクシーを使うしかありません。

幸いにもバスターミナルの建物にくっ付いた形で、タクシー運転手の待機所が

設けられているくらい、タクシーはずらりと並んで客待ちをしていました。

疾走するタクシーから車窓の風景を眺めていると、途中で住居表示が隣接している

「聞慶市」になったり、、また「醴泉郡」に戻ったり、まもなく目指す三江酒幕に到着です。

ペットボトルのお茶を買うときにお話したターミナル内の売店のアジュンマは、

「タクシー代は2万ウォンぐらいかな~」と言っていましたが、結構な距離を走った

メーターの数字は3万800ウォン。

こういうときの常で、ドライバーさんは「3万ウォンでいいよ」と言ってくれました。

空車のままこの距離を戻るのだし、往復分請求されることも覚悟していましたので

やれやれでした(*^-^)。でもバスなら1,000ウォン程度で行けます(゚▽゚*)。

こうして、やっとたどり着いた酒幕。

さて、酒幕とは何ぞや?

小学館の朝鮮語辞典によれば、『(田舎の街道沿いにある)宿屋を兼ねた居酒屋』と

あります。古い時代を描いた小説や映画などにはよく登場する酒幕ですが、何しろ

実際に見たことはないわけで、私のもっていたイメージは、映画『西便制』の

最初のシーンに出てきた峠の酒幕でした。

1402572167351_2ここ三江酒幕は川辺にあります。

낙동강(洛東江)、내성천(乃城川)、

금천(錦川)、この三つの川の合流地点で

あることが三江の地名の由来です。

タクシーを降りると、ここに来る客目当ての

焼き栗屋さんのトラックがいて、試食の

焼き栗を一個もらいました。

ちょうど西日が、カ~~ッ、ジリジリと照りつけ、

熱々の焼き栗の気分ではなく、紙に包んでバッグに放り込んで歩き出す。

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予想していたより、はるかに広い敷地に

金弘道の酒幕の絵のような建物が何棟も

建てられています。

ここを訪れたのは5月27日火曜日でしたが

平日だというのに、結構、お客さんが入っ

ています。これも予想外でした。

何しろ、暑いっ!

さっそく冷たいマッコリをグビグビっと

行きたいところを、ぐっと堪えて、先ずは

写真を撮って回る。

敷地の外に出て、土手の上に立ち、

流れる川を眺めながら、この地が船着場として栄え、

本物の酒幕があった頃の風景や往来する人の

姿、飛び交う声なども想像してみる。

今ある建物は復元されたものです。

10年程前までは正真正銘の酒母・유옥연(ユ オギョン) ハルモニ(おばあさん)が

仕切っていたそうですが、残念ながら2005年89歳でこの世を去られています。

朝鮮時代から続く、いわば大韓民国最後の酒幕だった三江酒幕は、

新しく生まれ変わって、2009年から村人たちの手で運営されるようになり

今日に至っています。

慶尚北道 民俗資料134号に指定されてもいます。

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点在する建物の一つが厨房で、そのカウンターで注文し、計算も済ませ、

注文したものを受け取って好きな建物にセルフサービスで運んで楽しむ。

そんなスタイルです。建物内だけでなく、屋外にテーブルと椅子を並べて

もよし、外に設えられた평상(平床)で韓国スタイルを楽しむもよし。

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写真を撮り終えて、点在する建物、どこに落ち着こうかな~?と物色しながら

歩いていると、男性一人、女性二人の3人グループから

「ここに来て一杯飲んでいきなさいよ~」と、声が掛かりました。

ありがたいことです。

写真だけ撮って帰る人、と思われたのかもしれません。

どっこい、私だって「酒幕でマッコリ」を楽しみに、こんな辺鄙なところまで

やってきたのです。

「ちょっと待っててくださいね~」と返事をして、注文しに行きます。

何を注文するかは、韓国の方のブログでメニューを見て決めていました。
 

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↑삼강교(三江橋)

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ちょっとお洒落な(?)街路灯↑、これすっかりお気に入り。

我が家の玄関前に一本欲しいhappy01

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↓『주모 한 상 주이소』という名前のメニューですヽ(´▽`)/

주모は酒母(チュモ)。

バーやスナックのママさん、

喫茶店のママさん、なんて言い方をしますが、

酒幕のママさんは酒母(チュモ)と呼ばれますヘ(゚∀゚ヘ)。

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メニューというほどのメニューではありません(;´▽`A``

やかんのマッコリ5,000ウォン、白菜のジョン(チヂミ)3,000ウォン。

豆腐1丁3,000ウォン、トトリムッ(どんぐりの寄せもの)3,000ウォン。

それぞれ単品で注文も出来、これらのセットが『주모 한 상 주이소』な訳です。

주모~!と呼んで振り向かせ、目が合ったところで『한 상 주이소~!』と

慶尚道訛りで言う、こんな計画でしたが、計画は早々に脆くも崩れ…(笑)

なぜなら、주모(酒母)がカウンター前にいて、始めっから目が合ってますhappy01

『주모 한 상 주이소』の載ったドテっと重いお盆を持って、声を掛けてくれた

方たちのいるテーブルへ。

ご夫婦と奥様の友人の3人連れだったのですが、私が持っていったお盆を見た

ご主人、「3人でも1人でも量は一緒か~?」とhappy01

このセットメニューは14,000ウォン。

3,4人でも充分な量です。

セットだから割安な価格設定というわけじゃないところが、なんとも面白い。

統営以外の慶尚道で美味しい物を期待しちゃいけないといいますが、

ここの白菜のジョン(チヂミ)は美味しいです。

「独りマッコリ」の予定が、見ず知らずの方たちとの乾杯から始まったことも

よりいっそう美味に感じさせてくれたのかもしれませんが…。

50代のご夫婦でしたが、善山で衣料品店を経営していて、繁盛しているのだそうです。

この日は休業日というわけではないのだけれど、回龍浦観光に来て、そのついでに

三江酒幕に立ち寄ったのだと話されていました。

『막걸리 넌 누구냐?』によると、酒幕というのは酒代を払うとオマケで泊まることが

出来るというような書き方がされていました。

また朴景利の『土地』には、たとえ真夜中でも訪ねてくる人があれば

酒を提供しなければならないのが酒幕だ、というような表現がありました。

今現在、ここに泊まることは出来ませんが、酒幕の小さな建物には往時の雰囲気が

感じ取れる「사공숙소」や「보부상숙소」の看板が掛けられていて、かつては、

船頭さん(사공)の宿泊所と行商人(보부상)の宿泊所は、それぞれ別々の部屋が

割り当てられていたというこが分かります。

この日、善山からのご一行様と一緒にマッコリ御膳を楽しんだのは、

船頭さん(사공)の部屋でした。

縁側の上部にツバメの巣があって、ツバメさんの出入りが慌しい。

「日本にはツバメいないでしょ!ほらっ!写真、撮った!撮った!吉鳥だよ、吉鳥」と

賑やかで楽しい奥さんではありましたhappy01

Dsc_223650

帰りは三江酒幕を18時に出るバスがあることを酒母に教えていただき

それに乗ってバスターミナルまで戻りました。

乗客はk_sarang一人だけ。

乗車時間は1時間15分ほど。

Dsc_227630

この醴泉を走る市内バスの配色、前から見ても横から見ても

後ろから見てもやはり可愛いnote

三江酒幕を訪れる人のほとんどは自家用車利用のようです。

ということは、帰りは、みな飲酒運転(ノ∀`) アチャー

韓国、ここにも問題ありです^^;

韓国だけじゃなかった。

k_sarangにも大問題発生!

三江酒幕だけでも100枚ぐらいは撮っている画像を含む5月の旅の

すべてが入ったままのSDカードが見当たらないっ!!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

というわけで、

この記事は、スマホでたまたま撮っていた画像のみで構成してみました^^;

全体の雰囲気が伝わらない画像ばかりなので、こちら などご参考に!

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コメント

 今日は休み、地図を見つつ読ませて頂きました。

 イェチョン行くとメモリーなくすのかもしれません。流通のいい韓国ですが、床の料理は素朴なものばかり、その辺きっちり昔風を守っているのでしょうね。行ってみたくなりました。川の風景、見たかったな、、、

投稿: おとう | 2014年6月22日 (日) 11時13分

おとうさま

お読みいただきましてありがとうございます。
醴泉行くとメモリーをなくす、ジンクス化しちゃったんでしょうか?happy01
私の場合は、自分の机周辺での出来事なので、余計に不可解ですが、
無い物は無いとあきらめました。
いつか、どこかから出てきたらラッキーnoteと思うことにします。

ところで、岐阜に醴泉(れいせん)という名のお酒bottleがあるのを最近知りました。

投稿: k_sarang | 2014年6月22日 (日) 22時22分

お久しぶりです。
すっかりご無沙汰していました。

醴泉の龍門寺のお宝って何でしょう?
もしかして、その写真もSDカードの中ですか?

ドラマ「王女の男」の中に何度か登場した素敵なお寺があったのですが、
どこの何というお寺なんだろう?と調べたら、
それがこの龍門寺でした。
お宝が気になります。

金弘道の酒幕の絵のような建物もいいですね~。

投稿: とねりこ | 2014年6月23日 (月) 20時52分

とねりこさん

本当にお久しぶりです。
覗いていただきまして、ありがとうございます。
醴泉・龍門寺がドラマに登場?
それは、まったく知りませんでした。

高麗時代に製作された윤장대(輪藏臺)というものが、
このお寺のお宝なんですが
以前、曹渓寺の博物館や道詵寺などで見たレプリカ(?)とは違って、
枯れた美しさが際立っていました。

醴泉・龍門寺でスマホで撮ったのは解憂所の看板1枚だけcoldsweats01
あとは、紛失したSDカードの中なんです(;´д`)トホホ…

投稿: k_sarang | 2014年6月23日 (月) 23時06分

そうそう、これです。
윤장대というのですね。
ドラマの中で映っていて、これは一体何だと思い、
気になって、どこのお寺かまでは調べていたのですが。

今、名前がわかったので検索したら、
大蔵殿の中、左右に1基ずつ配置されているとありますが、
ケースにも入らず、
いつでも誰でも見られるのですか?
高麗時代のものなのに、随分無造作ですね。

これは行って見てみたくなりました(^^)
伝燈寺にも윤장대があるとのことですが、
そこで見たのか、
どこか別のところでも見たことがあるような…
記憶が…^^;
私は一体何を見て歩いているのでしょう^^;

投稿: とねりこ | 2014年6月23日 (月) 23時50分

とねりこさん

大蔵殿はこじんまりした建物で、2基の輪藏臺が窮屈そうに収まってました。
たまたま参拝客は誰もいなくて、一人でゆっくり見てきました。
国宝ではないけれど宝物684号の輪藏臺はケースにも入らず、360度、ぐるりと間近で見ることが出来ました。
レプリカのある境内の聖宝博物館は月曜が休館ですが、
本物のある大蔵殿はいつでもオープンですhappy01

投稿: k_sarang | 2014年6月24日 (火) 20時15分

調べたら、伝燈寺と灌燭寺にも輪藏臺はあるようですが、
それは龍門寺の宝物684号のレプリカのようです。

いや~驚きました。
私が韓国で行ったことのあるお寺は数少ないのですが、
そのうちの2つにこの輪藏臺があったとは(>_<)
私は一体何を見て歩いているのでしょうか^^;

目に入らず、知らずに通り過ぎたのだとしたら、
実にもったいないことをしました。

これからはもっと注意深く見て歩くことにします(反省)

k_sarangさん、ありがとうございました。
またいろいろ教えてください。

投稿: とねりこ | 2014年6月24日 (火) 21時07分

今回から早川を省略。コメントの皆様の博識の高さにビックリ!今回も興味深々オマケのフログも、行った気分で見させていただきました。タイムスリップ?マッコリと白菜最高のメニュー。SDカードが出てきますように...祈りますね見て、読んで幸せな時間を、有難う(^0^)

投稿: 裕紀子 | 2014年6月24日 (火) 22時21分

とねりこさんにお教えすることなんてありませんよcoldsweats01
本物の윤장대見学の機会を作って、ぜひ醴泉・龍門寺へ。
と、ご案内する程度です(^-^;

投稿: k_sarang | 2014年6月25日 (水) 20時13分

裕紀子さん
ありがとうございますnote
そうおっしゃっていただくと、今にでもSDカードが
目の前に現れそうです(*^-^)

白菜のジョンのためにまた行きたいぐらい美味しかったです。
あれって、とてもシンプルなのに、真似っこしてみても
うまく出来ないんです(;д;)

投稿: k_sarang | 2014年6月25日 (水) 20時18分

私もご無沙汰してまーす。^_^;
そうですか〜、写真は?写真は?
と、思いながらスクロールしてたんですが、そう言う訳だったんですね ?
私も一人旅すれば、お声かかるんやろか?と思っちゃいます。
カード見つかるといいですね

投稿: こゆみ | 2014年6月28日 (土) 23時43分

こゆみさん

ご無沙汰してるような気がしない(笑)
そうそう一人旅だからでしょうね。
声が掛かって、あれこれ親切にしていただけるのは…

こゆみさんなら、白菜のジョン、上手に焼くコツ知ってるんじゃない?
ぜひ伝授してくださいまし。
SDカードは、もう完全あきらめモードweep

投稿: k_sarang | 2014年6月29日 (日) 06時57分

 おはようございます

 私のメモリーもどこへ行ったのでしょう?醴泉邑内にあるのは確実です。誰かが拾ってくれて全部画像を消去してまた使ってくれてたらそれでいいのかな。デジカメ本体をなくすのよりも悔しいですよねぇ、メモリー紛失。

 そう言えば瑞山のターミナルのそばの1Fが銀行になってる雑居ビルの上階にあったモテル、廃業してました。「賃貸」のでっかい貼り紙がありましたよ。ウリ思い出の宿がなくなってしまいましたね。

投稿: おとう | 2014年6月29日 (日) 09時30分

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