・全羅南道(전라남도)

◆九層庵と고로쇠물と尋眞スニム

まるで焚き火に当たっているかのような熱さ(暑さじゃなく)の、我が家です^^;

思いっきり暑い中にいると、これまでの夏の思い出がよみがえったり、

逆に寒い寒い冬の風景が頭の中を巡ったりします。

そんな思い出のなかの一コマ。

暑さのなかで喉を潤してくれた水。

「生き返った~」という気分にさせてくれた一瓶の水。

ただの水ではありません。

求礼郡の名産である고로쇠물ですが、ご存知でしょうか?

イタヤカエデの樹液です。

幹に穴を開けて樹液を採取する風景が、早春の風物詩としてTVのニュースでも

必ず流れます。

機会があったら飲んでみたいと思っていた고로쇠に、華厳寺で出会いました。

淡い甘さの感じられる爽やかなお水でした。

この1本が終わったら、もう再び味わうことが出来ないかもしれない고로쇠です。

歩きながらゴクンゴクンではなく、チビリチビリと大切に味わったのでした。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

華厳寺は見どころの多いお寺です。

日本人もたくさん訪れるお寺ですが、大雄殿のさらに奥に位置する九層庵まで

山道を分け入る日本人はきっと少ないのではと思われます。

なので、ここでは九層庵だけのご披露です^^

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↑華厳寺境内のいちばん高いところ。

九層庵への道はこちらですよ、と案内板が掲げられています。

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ず~~っといつまでも歩き続けたい木陰の涼やかな道ですが

残念ながら5分もすると九層庵に到着してしまいます^^

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「화엄사(華厳寺)が光ならば、구충암(九層庵)は影である」と

表現した方がいますが、枯れた感じのするこんな建物↑です。

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この9層の石塔↑の存在が、そのまんま庵の名前になっています。

ですが、この石塔、崩れたり、割れたりしたものを無造作に積み上げて

あって、そばで見上げると危なっかしいこと、このうえありません^^;

私がこの九層庵で見たかったのは、この石塔ではありません。

この建物の裏に廻ってみると、

「あった~eyeありました~shine

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見たかったのは↑これ↓でした。

柱に‘かりん’の木の幹がそのままの姿で使われているのです。

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年輪というものはすべての木に見られるのかと思っていたのですが

かりんの木には年輪がないそうで、そのため韓国では

모과나무(かりんの木)のことを청춘나무(青春の木)とも言うそうな。

年を取らず、いつも若い木という意味で。

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境内には、もしいつか改修するとしたらそのまま使えそうな

味のある姿のかりんの木が数本控えていました^^

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★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

九層庵からまた来た道を通り、華厳寺の境内を下って一柱門まで戻り、

行きにマークしていた고로쇠を買ってみることに…。

行きに見たときもそうだったけれど、고로쇠물の側には売り子さんが見当たりません。

一柱門わきにある仏教グッズや智異山名物の山菜などを扱っている売店で

尋ねてみました。

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何のことはない、このお店で扱っているのでした。

小さいのを1本だけ買って、帰ろうとしたとき、店内に流れているBGMに

惹かれたのでした。

「この曲は?」と問うと

「ああこの曲ですか?探してあげましょうね」と1枚のCDを渡されました。

店内には書籍コーナーがあって、その隣りの棚にはCDもたくさん置かれていました。

帰国後、数日経ってこのCDを聴いたところ…

店内に流れていたのは女性の声だったのに、なんと男性の声じゃありませんか(lll゚Д゚)

「あのアジュンマ、間違えて渡したナ~」と恨んでみてもあとのまつり^^;

ところが、そのまま聴いてみると、この男性の声といい、歌詞といい、メロディーといい、

妙に心に沁みるのです。

家にいるときは、常にこのCDばかりを流して過ごしたあの夏。

この男性歌手(?)の名前は、심진(尋眞)スニム。

声に惚れて検索してみると、なかなか爽やかなイケメンじゃないですか(´,_ゝ`)プッ

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1枚のCDを聴いて過ごして数ヵ月後、数年前に買った심진(尋眞)スニムの

別のCDがあるのに気が付いたのです(爆)

このときのショックったら…言葉には言い表せません(笑)

2枚を見比べてみると、華厳寺で買ったCDに収録されている曲の約半数は

以前に入手していたCDに収められていたのですΣ(゚д゚;)。

重ね重ねのショックです^^;

かつて聴いたことがあることにさえ気が付かずに聴き入っていたのですから。

なぜこれを買ったのだったか、曲名を眺めていて思い出しました。

僧侶であり、詩人であり、独立運動家であった한용운(韓龍雲)の詩

『님의 침묵』に曲が付けられたというのを、新聞か何かで知って買い求めたのでした。

歌っている‘お方’には、まったく関心がなく、やりすごしてきてしまったのだと思います。

華厳寺境内の仏教グッズの店内に流れていた曲が何であったのか?

女性歌手は誰だったのか?

調べるよすがもないほどに忘れ去ってしまっていますが、

あのアジュンマが間違えて手渡してくれたおかげで、

심진(尋眞)スニムの存在を知り、心に沁み入る歌に出合い…

これも何かのご縁(인연)というヤツでしょうか^^

恥ずかしながらの後日談がありまして…^^;

いつ、どこで買ったか憶えのない심진(尋眞)スニムの

カセットテープも出てきたのです。

よほどご縁(인연)が深いようです(笑)

これでもか~これでもか~と現れる심진(尋眞)スニムが恐ろしい^^

いや~、自分の記憶力が、これほどまでにアテにならないものだったことに気づき

愕然とした2年前の夏の お・も・ひ・で でした^^;

(※심진(尋眞)スニムは華厳寺の僧侶ではありません)

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◆玄蔵スニムに会う

宝城郡の大原寺→→順天市の仙岩寺、

そして仙岩寺→→光州の地蔵王寺まで、

ずっとタクシーcarを使ったこの日。

いったい何キロを走ったことになるのでしょう。

不確かな記憶ですが、35万ウォンほど支払ったように思います。

この翌日も、別な場所でまたタクシー代に35万ウォンほど使いました^^;

4人の旅だったからこそ出来たこと。

いつもの一人旅では、こんな移動方法は採りませぬ。

と言うより、出来ませぬ^^;

黄海側の仁川空港から日本海側の江陵まで、ちょうど半島を横断する形で

高速バスに乗っても料金は2万5千ウォンですから、35万ウォンの価値が

分かろうというもの。

2日間のタクシー代を合わせると日韓airplaneで往復だって出来ちゃいます^^

超格安航空券なら2往復可能かも…

すぐ近くまで行ってから、ドライバーさんが道に迷い、

周辺をさんざんウロウロした挙句、やっとのことで

광주광역시 북구 중흥동(光州広域市 北区 中興洞) 656-11にある

지장왕사(地蔵王寺)に到着です。

‘大原寺の光州布教堂’という位置づけの地蔵王寺は、ビルの中(4F)にあります。

まずは、同じビル2階(3階だったかな?^^;)にオープンしたばかりの法頂記念館へ。

出迎えてくださった女性に挨拶をすると、「韓国語がお上手ですねぇ」とおっしゃる^^

まだ「こんにちは!」と「初めまして!」しか言ってないのに、です。

しかし、その声を聞いて、はたと思い当たることがあったのです。

ここへ向かうタクシーの中で何度も掛かってきた電話の主は、

この女性だったのでした。

「どうしてもスニムにお目に掛かりたいという方が

日本からいらしてると、玄蔵スニムに申し上げてしまったんですぅ」

仙岩寺の見学を早々に切り上げて光州に向かうことになったのは

この女性のこの一言のためでした。

いわば、この女性のメンツを立てるために…。

もちろん、私もお目に掛かってみたい気持ちもあり、

大原寺&地蔵王寺(法頂記念館)行きを計画したのですから、

この日の成り行きには素直に感謝しています。

(玄蔵スニムに関しても、にわか勉強した上で旅に臨んだのでした^^;)

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法頂記念館で、しばし時間を過ごしたあと、いよいよ

玄蔵スニムとのご対面です。どきどきっheart01

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いかがでしょう?

法頂スニムの甥ごさん( 5촌 조카)に当たられるのですが、似てませんよね^^

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いや~お茶目な方でしたわ^^

テーブルの下から取り出して、にゅっと差し出す物を何かと見れば

日本のしらすふりかけhappy01

スニムに向かい合うように座っている我々4人をじっと眺めたあと、

端から順に「あなたの前世は百済の人間だった」

次は「あなたは新羅」、その隣りに座っていた私を飛ばして

「あなたは高句麗」

飛ばされた私は、気になって気になって「スニム!私は?私は?」と

せかしたところ、一呼吸も二呼吸も置いたあと、

日本語で『くだら、くだら、く・だ・ら・な・い』

それまで神妙にスニムのお話に耳を傾けていた我々、大爆笑ヽ(´▽`)/

こうして緊張もほぐれ、美味しい時間^^bananaapplecakecafe、楽しい談笑の時間を

過ごさせていただいたのでした。

我々がここにお邪魔してまもなく、一人の菩薩様(女性信者さん)が

入って来られました。スニムが我々の接待用にお茶菓子のお使いを

頼んだのではないかと思われます。

その方の携えていらした韓菓のいろいろ、食したことのない美味しさに、

遠慮も忘れついつい手が伸びました^^;

聞けば市販品ではなく‘手造り’だそうで、さすがその辺で売られているものとは

別格のお味でした。

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柿には目がないk_sarang、固めの柿か干し柿が大好物で、

実は柔らかい홍시(熟柿)は好きではなかったのですが、

この日を境に好物に昇格しましたheart02

きっと玄蔵スニムが手でさくっと割って、勧めてくださったからでしょう^^

この菩薩様の出現で、もう一つ大きな話題が提供されました。

真紅のヌビのコートを着ての登場だったのです。

それも기계누비(ミシンヌビ)ではなく손누비(手縫いのヌビ)の。

そして何と、ヌビの人間国宝金海子(김해자)さんの作品だと

おっしゃるじゃありませんか……(ノ゚ο゚)ノノ

ここがお寺だということを忘れての大興奮&大騒ぎΣ((oÅO艸*)

玄蔵スニムの唖然とした、そして怪訝な表情のお顔を思いだします^^;

「どうしてあなたたちが金海子さんを知ってるのか?」と玄蔵スニム。

「かくかくしかじかで…私、金海子さんにヌビを教わったこともあるんです」

「ほ~ぉ、金海子さんのヌビならオレだって持ってるぜ」と

隣室にヌビの두루마기(コート)を取りにいかれました。

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その손누비(手縫いのヌビ)のコートにさっそく群がって

縫い目チェックの我々ご一行様^^

スニムはお召し替え。

そしてチベット音楽が流れる室内にてのファッションショー^^

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↑スニムの足元にご注目

フローリングの床の一部が畳敷きになっているのです。

韓国で畳を踏んだのは、このときが初めてでした。

法頂記念館にも畳のお部屋がありました。

楽しい時間は短く感じるといいますが、ここでの滞在1時間ぐらいかと思ったら

画像で確認すると、ちょうど2時間お邪魔していたことになります。

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スニムが外まで送ってくださいました。

宿を決めていないと言うと、光州には数少ない特級ホテルの名前を出され

タクシーを拾おうとされるので、慌てて止めました^^;

お誂え向きに、すぐ目の前にモーテルが見えたからです^^

「スニム!あのモーテルにしますから、タクシーは結構です」

大原寺からタクシーを飛ばしてきた‘お金持ちの日本人’

モーテルに泊まるなんて言うものだから、

スニム、可愛いお目々をパチクリeyeさせてました^^

大原寺&チベット博物館、地蔵王寺の皆様方にはすっかりお世話になり、

法頂スニム追慕の旅・3日目もこうして予想以上の収穫を得て、

無事に終えたのでした。

(それにしてもまあ、この旅日記1年以上も前のこと書いてるわ^^;)

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◆k_sarangの解憂所紀行^^その3(仙岩寺)

順天市にある仙(巖)岩寺(선암사)の解憂所は、

韓国・解憂所の大御所的存在かもしれません。

私が歩くお寺、庵、ほとんどが曹渓宗ですが、

ここ仙(巖)岩寺は太古宗(태고종)です。

法頂スニムの荼毘式の際、参列された大勢の僧侶たちの袈裟の色は、

もちろん(曹渓宗の)褐色でした。

が、そのなかに一群れの緋色の袈裟を纏ったスニムたちの姿がありました。

あれは間違いなく仙(巖)岩寺の僧侶たちであったろうと思われます。

法頂スニムが松広寺・仏日庵に起居されていたころ、

松広寺と仙岩寺を結ぶ山道を幾度となく歩いたことがあると

スニムの著書で読んだことがあります。

確か所要時間片道1時間半程度と記憶しているのですが…。

同じ山号をもつ曹渓山松広寺と曹渓山仙岩寺。

地図で見ると近いように見えるこの二つの寺は、地勢による道路事情ため

意外にも遠いのです。

ここ仙岩寺へ昨秋行った際は宝城郡の大原寺から、タクシーでのアプローチでした。

これがまたエラく遠く感じられ、もうそろそろか?と思われてからも、

なかなか着かない^^;

まだかなり遠くを走っているころは、気にならなかった『松広寺方面』

『松広寺まで何キロ』などの標識が、もう大分近くまで来てるはずという辺りでも

目に飛び込んでくる文字は松広寺ばかり。

さすがに心配になり、タクシーのドライバーさんに「松広寺じゃなくて仙岩寺に

向かっているんですよね」確認したほど…^^;。

これ以外にもタクシーの中では、気の揉める出来事発生。

ドライバーさんの携帯mobilephoneが鳴り、その携帯mobilephoneが助手席に座っていた私に

手渡されました。「チベット博物館(大原寺併設の)から」と…

大原寺からはバスを乗り継いで仙岩寺に向かう予定でした。

バスに乗るべく大原寺のバス停で待っているとき、

ちょうど乗り捨てられたタクシーがあり、送ってくださったチベット博物館の

職員の方が、そのタクシーのドライバーさんと随分長いことお話をされていました。

そしてバスを乗り継ぐよりもタクシーの方が、と勧めてくださった、

そんな経緯がありました。

さて、その電話mobilephoneを受け取ると…

女性の声:「明日、光州へいらっしゃると伺ったんですが、

明日は玄蔵スニムがソウルへいらっしゃる予定がありまして、ご不在なんです」

k_sarang:「あゝそうですか。私たちは明日の午後、法頂記念館に伺いますが

玄蔵スニムにはお目に掛かれなくても構わないんです」

女性の声:「私が、どうしてもスニムにお目に掛かりたいという方が

日本からいらしてると、玄蔵スニムに申し上げてしまったんです」

k_sarangjp:ここで絶句「(・_・)エッ....?」

(私、大原寺ではそんなこと一言も発していませんよ)

女性の声:「今日、仙岩寺のあとのご予定は?」

k_sarang:「泊まるところも何も決めていません」

女性の声:「今日中にお越しいただければ、お目に掛かれると

玄蔵スニムがおっしゃっていますが、光州までおいでになれませんか」

後部座席の3人に相談しようと振り向くと、そのうちの2人は爆睡中^^;

この2人には‘事後報告’ということで、仙岩寺のあとは光州に向かうことに決定。

タクシードライバーさんにも、仙岩寺に寄ったあと光州まで行ってもらうよう交渉。

快諾を得て、とりあえず光州までの足の確保は出来たのでホッとするも、

こんなふうに他人のお膳立てで人様に会うのが大の苦手なK_sarangときてます(笑)

実は、女性の声で掛かってきた電話のやり取り、1回だけではなかったのです。

そのつどスニムにお伺いを立てているらしく、ひと言ふた言話すと電話が切られ

また掛かってくる、それを繰り返すこと数回。

携帯をお持ちなら番号を教えてくださいと言われ、

最後には玄蔵スニムから直接私の携帯に電話が掛かってきましたw(゚o゚)w

もうこれで伺わないわけにはいきません。

覚悟は決めましたが^^、ドキドキといおうか、心がざわざわと落ち着きません。

そんな‘心ここにあらず’状態で訪れた仙岩寺でした。

ゆっくり過ごしたいお寺ですが、成り行きでこんなことになってしまい

ここでの滞在時間はチョー短いです^^

こんなにそそくさと逃げるようにお寺を去ったのも初めてです^^

このお寺で見たいものは多々ありますが、優先順位を付けるなら解憂所です^^

日本の有名温泉地の老舗旅館の構えにも似た、築300年と言われる木造建築。

(ただし補修工事はされているようです)

韓国でトイレとしては唯一、文化財に指定されている建物だとか…。

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(↑イラストは朝鮮日報から拝借しました)

私が撮った写真は、こちらです↓

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日本語でも、トイレ、便所、化粧室、お手洗い、ご不浄、厠など

toiletを表す言葉がいくつもあるように、韓国も同様、複数の表現があります。

その中のひとつに、뒷간があるのですが、↑の看板右から左へ書かれています。

ここで見比べやすいように、看板と同じ並びで書いておきますね。

       간 뒷

ハングルをまったく知らない方でも、

看板と上の行の太文字にしたのを比較すると

違っているのがお分かりかと思います。

k_sarangの入力ミスではありませぬ^^。

現在の書き方と違い、ㅅパッチムが뒤の下にではなく、

次の文字(간)の頭にくっ付いているのは古語体なのだそうです。

さて、次は解憂所の内部へとご案内いたします^^。

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老舗旅館のような(歌舞伎座にも似てる?^^)入り口を入ると、

右側が女性用、左側が男性用です。

臭気がこもらないよう、スカスカの造りです。

冬は寒いだろうな~^^;

訪れたのは秋でしたが、臭気もなく清潔に保たれていました。

トイレットペーパーもあり。

夏はハエもいるのでしょう。

昔懐かしいハエ叩きが一本掛けられてあり、

その近くにおもしろい貼り紙がありました。

파리야~ 극락가자』(ハエよ~ 極楽へ行こう!)

殺生禁忌の仏教界とは言え、ハエに苦慮しているスニムたちの心情が

読み取れる貼り紙ではありました。

また‘指定文化財’であるこの解憂所、現在は使われていないと

思われる人のために使用可能を知らしめるための貼り紙もありました。

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この 解憂所、もちろん水洗ではなく‘ぽっとん便所’ですが、

排泄物の処理方法が変わっています。

‘風流な’玄関から入っていって用を足す場所は2階、

排泄されたモノが落ちてたまるのは1階という造りになっています。

建物裏側から撮った写真も載せておきます↓。

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建物の構造に加えて、具体的な処理の仕方ですが、

境内の落ち葉mapleが大活躍するのです。

海印寺(慶南・陜川)の解憂所は‘おが屑’が使われていましたが

ここ仙岩寺では境内の落ち葉がすべて掃き集められて、便槽に集合するのです。

これで臭気が抑えられ、排泄物と混じり、いい具合に発酵したのちに

かつては寺の畑で肥料として使用されていたと…。

私が仙岩寺の特徴ある解憂所の存在を知ったのは、

朝鮮日報に載った정호승という詩人のエッセイでした。

記事のスクラップをプリントして自作ガイドブックの1頁として

ファイルに入れ、持参したのでした。

エッセイの最後の数行だけ載せておきます↓。

올가을 선암사 낙엽들은 또다시 자신의 몸과 마음을 해우소에 던져

스스로 서서히 썩어갈 것이다.

낙엽의 이 숭엄한 모성 앞에 나는 숙연해진다.

내 인생의 가을에 나는 해우소 바닥에 나를 던지는 낙엽이 될 수 있을까.

생각하면 할수록 오직 부끄러울 뿐이다.

また、정호승氏の詩も一編…

눈물이 나면 기차를 타고 선암사로 가라

선암사 해우소로 가서 실컷 울어라

해우소에 쭈그리고 울고 있으면

죽은 소나무 뿌리가 기어 다니고

목어가 푸른 하늘을 날아다닌다

풀잎들이 손수건을 꺼내 눈물을 닦아주고

새들이 가슴 속으로 날아와 종소리를 울린다

눈물이 나면 걸어서라도 선암사로 가라

선암사 해우소 앞

등 굽은 소나무에 기대어 통곡하라

予想外の展開で、心そわそわの仙岩寺滞在。

仙岩寺を訪れた人なら必ず撮るであろうこんな写真↓もありません^^;

タクシーの中から眺めただけですweep

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拝観料も払っていません。

タクシードライバーさんが「お客さん全員65歳以上だから~」と

真っ赤なウソで券買所を突破しちゃったせいで…coldsweats01

 

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◆k_sarangのマッコリ紀行^^ その6(麗水)

(追記しました 2011.10.24

2012年麗水世界博覧会に向けて、あちらこちら突貫(?)工事中の麗水(ヨス)。

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その麗水市の突山島(トサンド)にある向日庵の門前の風景です。

↑のコネストさんの地図には「ヘトゥヌン山荘」、「達磨図がある山荘」など

4箇所の宿泊施設が載っていますが、実際にはもっとたくさんの食堂や

モーテル&民宿、麗水名物のからし菜のキムチを売る店などが

山の急斜面にへばりつくように軒を連ねています。

バスを降りてから、向日庵へ向かうためにはこの急坂を登らなければなりません。

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その急坂の両側に並ぶお店が途切れたところに、

お寺の券売所だけがぽつんと一棟建っています。

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そして、この券売所を過ぎると、

誰しも必ず重要な人生の岐路に立たされるのです^^

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左は階段、右は平坦な道。

さて、あなたならどちらを選択しますか?

二者択一、どちらかを選ばないことには先に進めません^^;

私は階段を選んでみました。

この階段は苦行でした~^^;

6月初旬にも関わらず真夏並みの暑い日だったせいもあるのですが。

よほどの健脚じゃないとお勧めできません、ここの階段。

もっとも私はリュックを担いでいるので、苦行度が増しているのかもしれません。

手ぶらならば、そして暑くなければそれほどでもないのかな?

帰りは自然に‘平坦な道’に誘導され(と言っても、階段ではないというだけで

坂道ではあるのですが)降りてきました。

民宿、モーテルなど宿泊施設がいくつも目に付きます。

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すっかり遅い時間ですが昼食を摂ることにします。

建物の外に書かれたメニューと店構えから、ここにしようと決めた食堂に入り

靴を脱いで上がりました。

まるで置物のようにそこにいた食堂のハルモニ(おばあさん)、

私の姿を見て、いきなり笑うのです。

『메고 들고 와하하…』(背負って、持って、あっはっはhappy01)と。

注文を取りに来たのは、このハルモニの実の娘さんか?はたまたお嫁さんか?

そんな年恰好の方でしたが、회덮밥(刺し身丼)を注文すると

「ウチは今、회덮밥(刺し身丼)やってないんですよ」と。

「外のメニューを見て、食べたいと思ったのに~」

「じゃあ、何にしようかな~」という素振りで壁のメニューに目をやると、

「お隣りさんならやってるから、お隣りさんに行きなさい」

「え~~っcoldsweats02sign02

「ウチは全然構いませんから、お隣りさんにどうぞ!」

まったく歓迎されない客だったとみえます、トホホcatface

お隣りさんと書きましたが、「下の家」と表現されてました。

急坂に並ぶ食堂なので、上の家とか下の家という表現はぴったりです。

下ろした荷物を再び메고 들고 (背負って持って)下の家に向かったのでした。

海に向かって大きく取られた窓、眺望のすばらしい食堂です。

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海にお魚釣りに行ったのかな?と思うくらい待たされたあと

やっと出てきた회덮밥(刺し身丼)です。

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お刺し身はたっぷりの海苔に覆われて、

まったくその姿を拝むことが出来ませぬ^^;

海苔をそっとどかすと…↓

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白身のお魚fishが現れました。

玉ねぎにサンチュ、梨の千切り、白胡麻なども

た~~っぷり海苔の下に隠れていました。

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添えられたおかずも、麗水名物のからし菜のキムチをはじめ、

好みの味が勢揃いheart04

何しろ暑いし、ここはビールbeerと行きたかったのですが、ぐっと我慢。

メニューの동동주も気になる、気になる。でも、ぐっと我慢。

これから麗水の中心部の方にバスbusで出て、

そこからまた別なバスbusに乗り換えて麗水空港に向かい、

金浦空港に飛ぶairplane予定です。

airplaneの予約済みということが飲酒へのブレーキになり、

ここではおとなしく회덮밥(刺し身丼)だけを美味しくいただいて、

外に出たのでした。

この記事は、マッコリ紀行その6 です。

このまま終わってはタイトルに合いません^^;

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狭い坂道の両側のこんな誘惑に、

はたしてK_sarangは打ち勝てたのでしょうか?^^

続きは近日中に追記します^^;

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(以下、追記)

私が遅い昼食を摂ったのは『백림(ペンリ)회집(フェッチ=刺身屋)』という食堂。

백림は漢字では栢林でしょうか。

隣接して『백림(ペンリ)모텔(モーテル)』があり、

食堂では自家製『갓김치(からし菜のキムチ)』の販売もしています。

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この門前坂道商店街(k_sarang命名^^;)では、この栢林のように

宿泊施設食堂そして『갓김치(からし菜のキムチ)』の製造販売

この3個1セットがまるで基本のように、いくつも目に付きました。

そして、それぞれの名前が面白く、それだけでも一つの記事になりますが

ここでは割愛して進めます^^

お店の前に発泡スチロールの箱が積み上げられ、

全国への宅配の準備で、どのお店も忙しそうです。

通りかかると試食を進められます。

私も1軒のお店に引っ掛かりました^^

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↑麗水・突山島名物の『からし菜のキムチ』

↓荏胡麻の葉っぱの味噌漬けと、전어(錢魚)の塩辛

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전어(錢魚)の塩辛を肴にマッコリを…

これを幸せと言わずして何と言おう、そんな心境heart04

店先での試食ですから、立ち喰いの立ち呑みです(笑)

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갓김치(からし菜のキムチ)を3キロ、전어(錢魚)の塩辛と

荏胡麻の味噌漬けを1キロずつ買って、発泡スチロールの箱に

詰めてもらい根性で持ち帰ったのでした。

小ぶりの전어(錢魚)を、丸ごと塩辛にしたもの、美味しかったです。

1年ぐらい、ちびりちびりといただきましたが、とっくに底をつきました。

また行きたいです、向日庵。

2012年の初日の出sunを見に、なんていうのもいいかもしれません。

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◆k_sarangのマッコリ紀行^^ その5(昇州)

マッコリを探し求めて歩いているわけじゃないのですが、

なぜか、ついふらふらと吸い寄せられてしまうk_sarangです。

アルコールには強くないくせに、お酒の誘惑にはめっぽう弱くて

ホントに始末に終えないヤツだなぁと自分で思います^^;

まったくの下戸の方は別として、多少なりともお酒を召し上がる方

こんな風景を見て素通りできますか?^^

山の風景↓じゃなくって、3、4枚目です^^

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こんなにずらりと整列してお出迎えを受けてしまったら

無視して素通りしたら失礼というもの^^;

昇州(スンジュ)生トンドン酒

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食堂の閉鎖的な空間ではなく、↑のような開放的な板の間に陣取って

山菜ビビンバを注文。

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そして、トンドン酒もhappy01

整列して出迎えてくれた太っちょのペットボトルが出てくるのかと

思いきや、でか~~いとっくりbottleのようなのが運ばれてきました^^

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酒肴はテーブルの上のお料理の他に、↓こんなものたち。

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風景を酒の肴に… 昇州(スンジュ)生トンドン酒の巻でした。

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◆매화 향에 취하고 벚굴 맛보고!(全羅南道 梅花情報)

私の住む辺りは、日中の気温こそ10℃程度にはなりますが、今朝の気温は零下2℃。

まだまだ多少の寒さを感じます。

が、梅の花はすでに盛りを過ぎました。

昨年初夏に訪れた全羅南道は順天市の松廣寺。

境内の聖寶博物館の横に梅の古木が一本あり、ちょうどびっしりと実を付け、

と言うより落下した梅の実の方が多く^^;近くまで行くと

梅を踏まないように歩くのが大変なほど。

実を収穫して食用にしようなどと考える人はこのお寺にはいなさそう…

「あゝ何てもったいないことを…」(笑)

※画像はクリックで大きくなります。

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あの梅の木も今頃は綺麗に花を咲かせ、いい香りを放っているだろうか。

今朝の韓国KBSTVで、蟾津江(섬진강)沿いの매화마을の様子など

放映されていました。

南道の梅の花、ちょうど見頃のようです。

蟾津江(섬진강)の入り江あたりで獲れるという

人間の顔よりも大きい(?^^;)牡蠣(벚굴)も

旬とあって美味しそうでした。

放映はこちらでご覧になれます↓↓

http://news.kbs.co.kr/culture/2011/03/11/2256310.html

口蹄疫の影響で、매화마을の梅祭りや珍島の海割れのイベントなど

今年は軒並み取り止めになったようですが…

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今日は休日で自宅にいた私。

この記事を書き終えた瞬間、

ぐらぐら揺れ始め、記事が消えては大変!!と大急ぎで保存をクリック。

複数開いていたウインドウを次々閉じ

なんとか終了オプションに行き着いたとき、

不安定に積み上げてあった本の山は崩れるわ

高いところにあった物は降ってきて散乱するわ…

まだ完全に電源が落ちていないノートパソコンを、えぃやっと閉じた頃には

足がガクガク…

その後、何度も何度も繰り返す余震。

震源地から遠く離れた東京でさえ、こんなでした。

大変なことになってますね。

韓国KBSTV夜9時のニュース、11時のニュースともにトップで報道されました。

テレビのない生活の我が家は、PCで観る韓国のTV映像がすべてですが

想像を絶する恐ろしい光景に、発する言葉もありません。

幸い我が家は免れましたが

近くで停電も発生し、復旧の見通しはまだ立っていないとのこと。

そんなわけで、何とか我が家は無事にしております。

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◆お寺ごはんの楽しみ---大原寺---

お寺ごはんをいただくのも、韓国旅の楽しみの一つだったりする私です。

2010年秋の韓国のお寺ごはんは、全羅南道は宝城郡にある

대원사(大原寺)で、でした。

天鳳山の山懐に抱かれた美しいお寺です。

住職さんのお名前は玄藏(현장 ヒョンジャン)スニム。

法頂スニムの甥御さんに当たられる方で木浦のご出身です。

조카(甥)という表現であちらこちらで紹介されていますが

どうやら法頂スニムのお母さんのお従姉妹さんの息子さんのようです。

大韓仏教・曹渓宗の総本山はソウル鍾路区にある曹渓寺

順天市にある松廣寺は、その曹渓宗の25に分けられた教区のうち

第21教区の本寺で、大原寺はいくつかある末寺のひとつになる、そんな関係です。

宝城のバスターミナルから大原寺まで乗ったタクシーのドライバーさんは

「本寺の松廣寺よりも大原寺の方が歴史が古いんだよ」と自慢げでしたが、

これは事実のようです。

教区はあくまでも管理上、便宜上、設けられたものでしょうから…。

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他にも、お気に入りの画像がたっくさんあるのですが、

この辺までにしておきます。

出し惜しみというヤツです(笑)

特別プレゼント:2011年新春の雪景色がこちらでご覧になれます^^

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そうそう、この記事のタイトルはお寺ごはんでした^^;

仏教では日に3度(場合によっては1回or2回)の供養(공양 食事)も

修行の一つに位置づけられています。

食事作りの担当は공양주(供養主)と呼ばれます。

この공양주(供養主)はスニム(僧侶)が担当するお寺もあれば

ここ、大原寺のように信者さんがその役目を担っているところもあります。

(また、主食であるご飯担当者と副菜担当者を別々に設ける場合もあります)

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↑こちらの方が、このお寺の공양주보살님(供養主菩薩様)でいらっしゃいます。

なかなかのお料理上手とお見受けしました。

↑のテーブルは上座で、スニムのお席。

下座のテーブルは地元の方と思しき数人が占めていて、

我々4人は真ん中のテーブルに着かせていただきました。

迷惑がられながらも、공양간(供養間=厨房)にも潜入し、お手伝いの真似事を…^^;

大好物の가지나물(なすのナムル)が用意されているのを見つけ

「やったネscissors」と思ったのも束の間。

가지나물(なすのナムル)のお皿が運ばれたのは

スニムのテーブルだけでした^^;

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깔끔하다という表現がぴったりの美しく整えられた食卓。

供養主菩薩様の性格が表れています。

수저(お箸とスプーン)の置き方ひとつにも、非常に神経を使っていらっしゃいました。

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↑お二人のスニムの食卓。

↓我々の食卓。

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スニムたちのテーブルに가지나물(なすのナムル)の一品が多いことのほかに

もう一つ違いがあるのですが、分かりますでしょうか?

あっ、チヂミは写っていませんが、私たちのテーブルにもあります。

同行のメンバーの鋭い観察眼eye

「もやしのナムルの色、私たちのは白い、あちらは赤いsign02

「あっホントだ~(゚0゚)」

我々一行が日本から来たということが分かってのとっさの配慮でしょう。

お隣の本堂からは、ず~~っと読経の声が聞こえていて

少し長引きそうだと、공양주菩薩님からのお話。

スニムたちの着席を待つ間に、そ~~っと、いや大胆に

テーブルの写真を撮らせていただく。

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見るからに美味しそうなキムチ

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↑大好物の도토리묵(どんぐり澱粉を加熱しつつ練り固めたもの)。

これが美味しいのなんのって…

今まで食べた도토리묵は一体何だったんだろう?と思えるほど。

薬味醤油なしでもイケる濃厚な묵の味に完全にノックアウトです。

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お寺ご飯の決まりごとの一つ、残してはいけないが頭にありますので

よそってくださったご飯の量を3分の1程度に減らしていただいたのが

上の画像になります。

わかめスープや海苔の佃煮風のお菜も加わり、少々緊張しつつ(?)も

美味しくいただいたのでした。

若いスニム(僧侶)お二人が食事を終えて공양실(供養室)を出て行かれたあと、

テーブルの上に目をやると、가지나물(なすのナムル)が手付かずのまま

残されているのです。

「あらっ!残してはいけないっていう決まりごとはどうなっちゃったのかしら?」

と思っていると、別のテーブルの若い男性がそのお皿をさっと取って自分たちの

テーブルに持っていくじゃありませんか^^

「そんなこともアリなのネ~出遅れたわ(笑)」

この日、玄藏(현장 ヒョンジャン)スニムが출타중(外出中で不在)なのは、

このお寺に着いた時点で伺っていました。

境内にある『チベット博物館』に最初に寄った際に、真っ先に訊かれたのでした。

「玄藏スニムに会いにいらしたんですか?」と。

お目に掛かりたい気持ちは山々なれど、「はい」とも「いいえ」とも言い難く、

口をモゴモゴさせていると^^;、今度は「일수(イルス)スニムに会いにいらしたんですか?」と。

「일수(イルス)スニムなんて方、知りませんよ」とも言えずにいると、

일수(イルス)スニムは広島出身の日本人の僧侶だと言うじゃありませんか。

これには驚きましたw(゚o゚)w。

仏教界の日韓交流も活発に行われているのは知っていましたが、

こういうケースもあったとは…

大原寺に、もう5年もいらっしゃるのだとか…。

「일수を漢字でどう書くんですか」と尋ねると、

あっさりと「さあ、分かりません」という答えが返ってきました^^;

この日の현장スニムと 일수スニムの外出先は、

我々一行が翌日予定していた場所でした。

たぶんそちらにいらっしゃるだろうと予想した通り^^v

それが翌日ではなくて、この日のうちにお目に掛かれる機会が訪れたのです。

その際のことを記事にするのは、まだ少し先になりそうです^^;

このページの上の方でリンクを貼った대원사(大原寺)のHPには

현장스님の写真がたくさん出ています。

待ちきれない方は、そちらでお楽しみください^^

法頂스님とのツーショットも、これでもかっというくらいたくさん載せられています。

현장스님の吉祥寺(ソウル城北洞)での法話も動画でご覧(お聴き)になれます。

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◆慶全線各駅停車の旅…その4

진상(津上)の駅前広場には東屋が二つ設置されていて、

そのそばには東屋の説明が書かれていました。

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       案内板

このパゴラ(東屋)2基は

津上の住民が2008年度僻地開発事業の一環として

この地を訪問される多くの方々に休息の場を提供し

また余暇活動に活用していただくために作られたものです

         光陽市長

無人駅ではあるけれど、この駅に降り立ち、そして歩いてみて

僻地とか奥地とかいう印象は受けませんでした。

が、津上中学校のホームページによると、

2009年春の卒業生数が16名、2010年の卒業生は23名。

1948年開校からの卒業生総数が9,623名とあります。

この数字を見ると確かに過疎の地域ということですね。

どんな田舎にもにょきにょきと建っている高層アパートも、

そういえばこの辺にはありません。

せっかくなので、このナグネ(旅人)は、

僻地開発事業の一環とやらで設けられた東屋に腰掛けてみたのでした^^

2010年も残すところ10日ほどだというのに、ありがたいことに穏かなお天気sun

屋外のこんな場所に座っていても、さほど寒さを感じない日でした。

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隣りにある青い屋根は自転車置き場。

そこに掲げられた『自転車を暮らしに定着させよう』の標語も空しく

このときここを利用している自転車は1台もありませんでした^^;

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無人駅である진상(津上)駅に着いて、駅前広場で何枚かの写真を撮り、

いざ食堂へ。

◆慶全線各駅停車の旅…その2で書いた廃駅を利用した食堂です。

『어서 오세요(いらっしゃいませ)』の声を聞きながら、靴を脱いで上がります。

『何になさいます?』

『ユッケビビンバをください』

『ユッケビビンバは、今日の分のお肉を運んでくる車が

まだ到着していないので出来ないんですよ。

それ以外のものなら出来ますが…』

『それじゃあ…』と、壁のメニュー表を見ながら

『장터국밥にします』

と、そこまで言わせておいて従業員さんの口から出た言葉が

『お客様!当店は11時からの営業なんです』

このときの時刻、10時45分

それならそうと、靴を脱ぐのを黙って見てないで

『어서 오세요(いらっしゃいませ)』の前に言うべきじゃないのぉ?

そもそも入り口のドアが開け放たれていたから、入っていったのですけど。

閉めてあれば見える位置に、営業時間の書かれた札が掛かっていたのに

あとで気がつきましたが^^;

それにしても、開店時間をきっちり守るなんて、韓国とは思えない^^。

さすが、元駅舎だけのことはあります(笑)。

のっけから、こんないきさつがあったのでした^^

知らない土地の楽しい散策を終え、仕切り直して食堂へ。

やっとお昼restaurantです。

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うんと時間を潰して戻ってきたので、お肉の車が来ているといいなぁと

微かに期待をしたのですが、残念ながら本日分のお肉は届いていませんでした^^;

ユッケビビンバは諦めなければなりませんbearing

あまり選択肢のないランチメニュー。

やはり장터국밥にします。

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駅舎食堂。

元の待合室にテーブルが幾つか並べられ

切符を売る窓口カウンターの向こう側が厨房。

そんなイメージをもって出掛けたのですが、私の想像はみごとにハズレてました。

外見こそ駅舎そのまんまですが、中はご覧の通りすっかり改装されていて

元の姿を知らないナグネ(旅人)には、たぶんこの辺りが待合室で、

窓口はきっとあそこだったに違いない…と想像を巡らせるしかありません。

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駅舎の外側(線路側)に細長く造られた別空間があり、

その写真を撮っているときに偶然にも列車が通り過ぎていきました↑。

昌原発→順天行きの列車です。

さて注文したものが運ばれてきました。

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まずは、반찬(おかず)6品。

↑中央の青唐辛子をつけてたべるお味噌が美味heart04

梅味噌でした~note

さすが梅の里、光陽good

肝心の唐辛子は辛すぎて1本でギブアップしましたが、

梅味噌はご飯にのっけてきれいに食べつくしました^^v

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반찬(おかず)の中では、とくに↑の2品がお気に入り。

(左のお皿)旬の海草매생이(カプサアオノリ)、磯の香りがたまりません。

(右のお皿)正体不明の野菜の煮物^^;

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メインのスープが運ばれてきました。

動画もついでに…。

お味の方は、湯気がご馳走といった程度です^^;

メニュー表にあるように、お肉を買って持ち込めば

一人当たり3,000ウォン(今のレートなら≒200円)で

こうしたおかずも付き、焼肉にしてもらえます。

納得の価格でがっつりお肉を食べたい派には、

韓国にはよくあるこんなシステム、いいですね。

お隣りがお肉売り場。これも言わば村興し事業なのでしょう。

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駅舎食堂 (正式名称:津上営農韓牛村)

       営業時間11:00~21:30

       毎月第3月曜日休業

섬진매화마을、청매실농원などのついでにちょっと足を延ばして

訪れてみるのもいいかもしれません。

駅舎食堂、話のタネ程度にはなるかも…^^

非電化&単線区間がどんどん短くなってきているKORAIL

鉄子さんしにいくなら今のうちに。

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◆慶全線各駅停車の旅…その3

慶全線の津上駅のある辺り、住所でいうと

全羅南道 光陽市 津上面 蟾居里。

(전라남도 광양시 진상면 섬거리)

まったく予備知識をもたない土地。

ワクワク感で散策のスタートです。

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駅前広場には津上面の案内板(地図)がありました。

裏面には特産物の紹介などが書かれています。

広場を抜けて通りを渡ってみます。

駅前に信号はなかったような…??

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広い通りを横切って、さらにそのまま進む。

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気になる看板を撮ろうとカメラを構えると、すぐ横に1台の車が停まりました。

道でも尋ねられるのかな?と思ったら、そうではなく撮影の妨害をしちゃいけないと

気を利かせて停まってくれたのでした。

そのまま通過してもらって全然構わなかったのですけどね。

気になった看板というのは、↑のもの。

カーセンターの看板ですが、バッテリーのハングル表記、

밧데리を撮りたかっただけ^^:

辞書的には배터리ですが、밧데리も広く使われている例として…。

で、気を利かして停まってくれた車は

↓のオレンジ色の幌の掛かった小さなトラック。

写真を撮り終えて目礼すると、照れたように笑って走り去っていきました。

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私もトラックの進行方向に歩を進めます。

左手に学校がありますよ。

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なぜか勝手に小学校と思い込んで写真を撮っていたら、

フェンスの端っこに建っていた門柱には

韓国港湾物流高等学校と書かれています。

これがうわさのマイスター高校なのネflair

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そういえば、駅前広場にスクールバスが駐車してたっけ。

そのバスを見て、

「物々しい名前の韓国港湾物流高校って、一体どこにあるんだろ?」

「ここへは遠足かしら?」

「徒歩で行けるところに、高校生が見学するに相応しい何かがあるのかしら?」

そんなことを思いながら歩き出したのでしたが、

その高校自体がすぐそばにあったとは…!!(゚ロ゚屮)屮

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そして、この校舎は中学校も一緒に使っているようです。↓

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看板(上)

全羅南道教育庁指定

農山漁村田園学校政策研究学校 津上中学校

看板(下)

全羅南道教育庁指定

小規模学校 協同教育研究学校

津上中学校

たっぷり1時間かけて散策しましたが、

通り過ぎる車以外に人間の姿を見掛けたのは3人だけ。

↓の画像は、その3人が写っている貴重な1枚です^^。

バス停でバスを待つ二人と、杖代わりにベビーカーを押して歩くハルモニの姿です。

郵便局と面事務所の向かい側に、この津上バス停留所がありました。

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郵便局postoffice

新しい建物ですが、その前に立つ2本の樹は結構な樹齢のように見えました。

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この辺りまで来て、来た道を戻るのもつまらないので、

住む人の生活臭の感じられる路地も歩き、小学校も見つけ、

駅方向を目指して裏道を進むと、マイスター高校の裏に出ました。

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この樹木は?この実(花?)は何だろう?と眺めていると

高いところからタクタクタクタクと規則的な音が聞こえてきます。

音のする方を見上げると、高校の校舎3階の窓から

腕だけがにょっきりと出ていて、その手には‘黒板拭き’が…^^

懐かしい光景でした。

今でもあんなことしてるのネ^^;

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校舎の端っこまで来ると、側面の壁にデカデカと落書きが…^^

『금연 禁煙』

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こんな写真をブログに載せられちゃっては、高校には不名誉なことですよね。

読めなかったことにしておきましょう(笑)

何でしょうsign02 금연って??happy01

津上(진상)駅まで戻ってきました。

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駅近くに停まっていたパトカー。

こうして見ると、駅舎とパトカーがまるでペアルックのよう( ´艸`)プププ

次は、いよいよ駅舎の食堂でのランチですrestaurant

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◆慶全線各駅停車の旅…その2

하동(河東 ハドン)駅までは慶尚南道。

次の진상(津上 チンサン)駅からは全羅南道になります。

朝8時10分に馬山駅を出た列車は10時30分ごろ、

진상(津上 チンサン)駅に到着しました。

진상(津上 チンサン)駅無人駅。

ここで降りてみることにします。

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↓ホーム側から見た駅舎です。

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↓駅前広場の方から見ると…あれ~~~~っsign02

駅名の看板はそのままに、韓牛を食べさせる食堂になっていますよ^^

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廃駅になった駅舎が食堂として活用されているのです。

かつての駅長の発案とのこと。

私はここで昼食を摂るために下車したのでした^^v

昼食の前に、駅周辺をぶらり散策してきま~す^^

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