・慶尚南道(경상남도)

◆統営散策 艸丁 金相沃(詩人)編

さまざまな分野の芸術家を多数輩出した土地ということから、

統営には「芸郷」という枕詞が使われているのをよく目にします。

欲知島から戻って、三徳港から統営市内中心部に向かうバスに乗り、

適当なところで当てずっぽうに降りて散策した日のことです。

バスを降りたらすぐ近くにも銅像が一体ありましたが、

この詩人・김 상옥(金相沃)の像は散策中2番目に出会った像でした。

金相沃の詩は、たぶん読んだことがなかったと思いますが、

こういうお顔で、こういう雰囲気の方だったのか~と、立ち止まって眺めていると

隣りに座っているアジョシが同じ足の組み方をしているではありませんか^^

失礼とは思いながら、1枚そ~~っと撮らずにはいられませんでした、お許しを。

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石碑には号が艸丁と刻まれていますが、草汀··草丁も使われていたようです。

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少し付近をぶらぶらしてまたこの像の前を通ると、横に座っていたアジョシは

もう姿を消していました。

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像の前にある樹は桜cherryblossomのようですね。

今年は開花が早いようですから、今頃はもう花びらを散らしているでしょうか。

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◆再び 김약국의 딸들(キム薬局の娘たち)

今年中(2014年)に読了目指している朴景利著の『土地』。

その中の솔밋하다という単語ひとつが気になったばっかりに、安宇植氏の訳本を

入手するに至りました。

そのなかで気になる記述が目に付いてしまったので、

再び김약국의 딸들(キム薬局の娘たち)です。 

安宇植氏訳の『土地』全8巻は、私が今読んでいる나남出版の『土地』全21巻で言うと

1~4巻に相当します。全体が5部で構成されているうちの1部のみということになります。

26年の歳月を費やしての超大作ですから、安宇植氏が翻訳に取り組まれた当時は

まだ1部しか世に出ていなかったということもありますが、全8巻の訳書のうち

安宇植氏が訳されたのは1~5巻までで、残り6~8巻までは鎌田光登さんが

訳されています。

安宇植氏が『土地』の翻訳から‘降りた’理由はこちらに詳しい。

実は入手した訳本は、

『○○은 깻잎같이 솔밋한 얼굴의 땀을 닦아내며 미소지었다』の辺りに

目を通しただけで読んではいません。

安宇植氏の解説と、鎌田光登さんの急に翻訳を引き受けることとなった理由にも触れた

あとがきのようなものだけは読みました。

そのなかに『金薬局の娘たち』を読んだ時の体験が大きな動機となった、

というくだりがありました。

それに続く文章を引用すると次のようです。

この作品は旧韓末から日帝時代初期にかけての、

晋州の旧家の没落を描いたものであるが日本人は一切出てこない。

それから7年後に書かれたこの「土地」の中では韓日併合に至る前後の

日本に対する批判、恨みが痛いほど目につく。

一人の作家でありながら、日本という対象に対して、

どうしてこれほど態度が変わったのかという疑問にとらわれたのであった。

上の引用文中の、晋州というのは間違いで、小説の舞台は統営です。

朴景利が、いかにも『土地』で初めて反日精神を見せたかのような書き方も意外です。

『キム薬局の娘たち』にも、日本人をあざ笑うかのような朴景利の姿(?)が、

k_sarangには見えました^^;

たとえば、この小説のわりと最初の方、統営という見出しの部分、ページで言うと13頁に

다이코보리「太閤堀(たいこうぼり)」の説明が出てきます。

東洋で初めて造られた統営にある海底トンネルのことですが、これはかつて「太閤堀」と

呼ばれていたそうなのですが、日本人までもが呼んでいたことを滑稽だと朴景利は

書いています。豊臣秀吉は一度も朝鮮の地を踏んだことがないにもかかわらず、

太閤の名を冠することが可笑しいというのが、その理由です。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというヤツですね。

第4章の嬰児殺害事件の中では、「キム薬局」の長女である容淑が不倫相手との間に

生まれたばかりの赤ん坊を池に投げ込んで殺したという廉(かど)で、不倫相手とともに

警察にしょっ引かれるも、証拠不十分で釈放されるという場面が出てきます。

「어찌나 변설이 좋던지 왜놈 순사들이 홀딱 반했다 안 카나.

청산유수 같다더만, 게다가 절색이라」

(どれだけ弁舌さわやかだったか、日本人巡査のやつら、すっかり惚れちまったって

いうじゃないか。まるで立て板に水のごとしだったって。そのうえ絶世の美人ときたもんだ)

「허 그래 무죄석방인가요」(ほう!それで無罪放免かい?)

事件が事件だけに、警察署前は黒山の人だかり。

電柱によじ登って見物の子どももあり。ちょうど市の立つ日とあって地元の人々、

それに周辺の田舎から出てきた人たちでごった返すなか、慶尚道弁での

会話が続きます。

『土地』のように萩原だの林信夫だの緒方次郎・緒方健作などと

いうように人名では登場しなくても、こんな形で『キム薬局の娘たち』にも

日本人は描かれています。

美人容疑者に鼻の下を伸ばしている日本人巡査の姿、悪し様に、そして滑稽に描く、

これも反日でなくて何でしょう。

以上、鎌田光登さんの訳者あとがきに関してのたわ言でした^^:

--------------------------オマケの画像------------------------

統営市内中心部を散策中に見つけたバス停。

側面には朴景利の写真が…。

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バス停至近には薬局が…。

キム薬局ではなく、中央薬局でした^^;

統営には、はたして「キム薬局」は存在するのかしらん?

存在しないでしょうね。と自問自答してみたり。

なにせ、かつて映画化された「金薬局の娘たち」は

アジア映画祭で悲劇賞受賞したそうですから。

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◆통영은 맛있다 (統営は美味しい)

およそ100年前の統営にタイムスリップしたいならば

『김약국의 딸들(キム薬局の娘たち)』。

今の統営を知るには、これをおいて他にないという1冊がこちら↓です。

『통영은 맛있다 (統営は美味しい)』

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美味しいといってもグルメ本ではありません。

統営は丸ごと美味しい処(ところ)なのです^^

季節ごとの海の幸fishについて、名物・忠武キムパッや꿀빵(蜂蜜パン)のこと、、

在来市場および五日市のこと、統営の生んだ芸術家たちについて、

その他多岐に渡って統営が紹介されています。

著者は詩人でありエッセイストである강제윤氏。

韓国の無人島以外の島をすべて制覇するという目標のもとに

すでに300余りの島を歩いて記録しているという方で、現在は

統営に定住。定住といってもその住まい方が面白い。

住みながらも「どうして毎日旅立たずにいられようか」と、

毎日統営を旅されている方です^^。

これから読まれる方もあるかもしれませんので、著者と内容に関しては

これぐらいに留めておきます。

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と、言いながら、少しだけ付け足しを…

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

数十年前に統営港(忠武港)の近くで『鍛冶屋』をご覧になったcocoa051さんへ。

この本によると、その鍛冶屋は現在でもまだあるようです。

(私が昨秋小高い山の上で見たのとは別の、港の近くに…)

その鍛冶屋のかつての名は、ずばり『忠武工作所』

鍛冶屋を韓国語で  대장간というそうですが、その대장간を統営では

공작소(工作所)と呼ぶとのこと。

道を一本入った裏通りで、店名を変えて営業中だそうで、

現在の名は『삼성공작소』

鍛冶屋の主(あるじ)は、この道50年余りの이 평갑氏(72歳)。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

book 통영은 맛있다 (統営は美味しい) 

・강제윤 著  / 写真:이상희

・생각을 담는 집(出版社)

・2013.7.10 刊

・16,000W

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◆김약국의 딸들(キム薬局の娘たち)

2013年を締めくくった最後の1冊は『김약국의 딸들(キム薬局の娘たち)』

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統営の生んだ著名な作家・朴景利著。

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統営コブクソンホテルの客室には、統営にちなんだ書籍が4冊置かれていました。

左から児童書が2冊並び、その隣りは青馬 유치환(柳致環)の詩集、

そして朴景利の『김약국의 딸들』。

その隣り、右端のは統営歩きの参考にと私が持ち込んだ1冊book

「宿泊記念にお持ち帰りください」だったら嬉しいのですが、残念ながら

「ホテルの 備品です。持ち出しはご遠慮ください」との注意書きがありました^^;

聖書や仏教の経典が客室の引き出しに入っているのは、ごく普通のことですが

ガイドブックなどではない一般の書籍が客室に備えられているのは、

私にとって初めての体験で、これには非常に感動しました。

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『김약국의 딸들』の書き出しはこうです。

『통영은  다도해 부근에 있는 조촐한 어항이다.부산과 여수 사이를

내항하는 항로의 중간지점으로서 그 고장의 젊은이들은 ‘조선의 나폴리’라 한다』

(統営は多島海付近にあるこじんまりした漁港である。

釜山と麗水を結ぶ航路の中間地点にあり、地元の

若者たちは‘朝鮮のナポリ’と表現する)

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小説でありながら、地誌のようでもあり、100年ほど前の統営にタイムスリップ

させてくれる歴史書でもある『김약국의 딸들』。

朴景利独特の描写の細やかさとストーリーに惹かれて、読む楽しさを

とくと味わわせていただきました。

ミステリー小説ではないのですが、のっけから次々に人が死にます。

砒素を飲んでの自殺に始まり、刀で斬る、斬られる^^;

欲知島で一人が死んで、

「まだ74ページだというのに、主要人物がみんな死んじゃったじゃない?」と

思った辺りから、本題が始まるのでした^^

重っ苦しい内容ですが、読んでいる間は、まるで100年前の統営に住んでいるような

気分に浸れました。

方言を声に出して読んだりもし、楽しみました^^

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江原道・原州に土地文学館があります。

『토지 (土地)』全21巻を読み終えたら行ってみましょうと、自分に課していて、

まだ行っていません。

また河東・岳陽面も、同じ理由で、あえて入り口までに留め、

とことん歩いてはいません。

昨秋は、せっかく統営に行くのだから、時間が許せば朴景利記念館にも

行ってみましょうと予定していました。

3日目の朝、ホテルでタクシーを呼んでもらい、最初に向かった朴景利記念館

到着してみて、が~~ん!∑(゚∇゚|||) 本日閉館!!

え~~~っ!?閉館日は月曜だったはず…

この日は10月24日の木曜日。

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この日のみならず10月31日まで臨時休館の貼り紙がありました。

なんでも外壁が崩落したとかで工事中。

この記念館、まだ出来てから幾らも経っていないはずなのですが…^^;

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統営市内のバス停、屋根とベンチ付きの↑のようなタイプには統営出身の

文化人の写真が使われているのですが、この記念館前のバス停は

当然ながら朴景利の写真でした。

閉館の貼り紙を目にし、「やはり『토지 (土地)』全21巻を読み終えてから

来なさいということネ」と潔くあきらめた私に、タクシードライバーさんは

張り巡らされたロープをくぐって「入ってみなさい、入れると思いますよ」と

そそのかすのです^^

「この人、典型的な韓国人だなぁ^^」と、思いつつ、次の目的地に向かって

もらったのでした。

この記念館前からも遠くに海が見えました。

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book 김약국의 딸들(キム薬局の娘たち) 

・박경리(朴景利) 著

・마로니에 북스(出版社)

・2013.3.25 刊

・15,000W

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◆本年もよろしくお願いいたします。

新年おめでとうございます。

2014年をつつがなく迎えられたこと慶び合いたいと思います。

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画像は、統営コブクソンホテルのエントランスホールを飾る

西洋画家하정선氏の作品。

タイトル『統営夜想曲

サイズ 1000*3000mm 迫力あります。

油絵ではありません。螺鈿&漆での表現。

2013年、통영땅(統営の地)にべた惚れしたk_sarang は、

今年もまた統営に足を運ぼうと目論んでおります^^

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◆本場で忠武キムパッを…

いつか本場で『忠武김밥(キムパッ)』を、と思いつつ生きてきた歳月の

なんと長かったことか…(笑)

その長い歳月の間に、いつしか忠武市は統営市になり…。

それでも『統営キムパッ』とは言わずに、あくまで『忠武김밥(チュンム キムパッ)』。

김밥(キムパッ)は、言わずと知れた韓国式海苔巻きのことですが、

にぎやかに具の入ったのではなく、ただの白いご飯だけを一口サイズに巻いた

シンプルなものに2種類のおかずが別添えされるのが、

『忠武김밥(チュンム キムパッ)』。

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『忠武김밥(チュンム キムパッ)』の食堂が、これまたたくさんあるのですが、

今回は『뚱보 할매 김밥집(無愛想なおばあさんの海苔巻き屋) 』のを味わってみました。

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↑老舗が2店舗、軒を連ねています。

サツマイモの島・欲知島から戻った日の夕方4時ごろに撮影したもの。

左側の方が『뚱보 할매 김밥집(無愛想なおばあさんの海苔巻き屋) 』。

統営も古い日本家屋が残っているところだそうです。

この『뚱보 할매 김밥집 』は新しい建物ですが、かつての日本家屋の佇まいを

そのままに建て替えたのだそうです。

前日の夕方、ここを通ったときに、そのことを地元の金某氏から聞いていました。

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(↑前日、夕方6時ごろの風景)

k_sarangが立って写真を撮っている場所は、『통영 문화마당 (統営 文化広場)』

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忠武キムパッのお店側からの眺めです↑。

白い小型の船舶が何隻も見えているように、ここは港で、グレーっぽい建物は

ナポリモーテル。ドラマか映画のロケに使われたようで、この辺のランドマーク的存在の

よう。

その向こうの小高い丘は、かつてのタルトンネが変貌を遂げた『トンピラン壁画村』。

白い小型船舶の並びには、こんな舟(亀甲船その他)↓が何隻もずらりと並んでいて、

内部の観覧も出来ます。

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信号を渡ってお店の方に向かいます。

2店とも、ガラス張りで中がよく見えます。どちらも、このときお客さんはゼロ。

右側の方の『‘元祖’ 3代続く忠武ハルメ(おばあさん)キムパッ』の店主らしき方と

目が合ってしまい、ちょっと気持ちが揺らぎましたが^^;、

『뚱보 할매 김밥집(無愛想なおばあさんの海苔巻き屋) 』の方へ。

「1人前持ち帰りたいんですが」と言うと、あらかじめきれいに包装済みの物を

2個ポンポ~ンと袋に放り込んで渡されました。

「一つの包みは海苔巻きで、もう一つはおかずなのネ」と思いました。

1万ウォン札を差し出すと、お釣りが1,000ウォンだけΣ(゚д゚;)

「1人前4,500ウォンではないんですか?」と問うと、

当然のように「お持ち帰りは2人前からです」という言葉が返ってきました。

日本人の感覚からすれば、それって最初に「1人前持ち帰りたいんですが」と

言ったときに聞きたい説明なんですけど…^^;

『本場で忠武キムパッを食す』は、今回の旅の課題の一つでもあるので

そのまま、おとなしく2人分を買って帰りましたが…^^。

無愛想この上ない2代目ミョヌリ(嫁)でしたhappy01

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↑買って帰った2人分の包み。

包装紙が、白に銀文字でおしゃれですhappy01

↓地マッコリも買って、ホテルの部屋で一人酒盛り、ではなく夕食^^

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2種類のおかずは大根のキムチとイカの和え物。

大根は角切りではなく、大きめの削ぎ切り。

一口目、「う~ん、こんなもんか」だった感想が

二口、三口と食べ進むほどに、その味の深さが分かってくる。

そして、ついつい箸が伸びる。

箸が、と書きましたが、普通サイズの3倍くらいはあろうかと思われる

長~い爪楊枝が4、5本添えられていました。

大根のキムチ、味がしっかり染みていて、それでいて古漬けっぽくはなく

なかなかイケます。

イカの和え物の方も、イカと어묵(魚肉の練り物)、それぞれの食感が楽しめます。

どちらも真っ赤ですが、見た目ほど辛くはありません。

地マッコリ、1本しか買わなかったことを後悔しつつの

統営2日目の夜でしたnight

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

忠武キムパッの由来が店内に貼られていました。

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(日本からの)解放直後である1947年、すべてが貧しかった時代に、

慶尚南道・固城出身の어두리(オ ドゥリ)ハルモニが、釜山⇔麗水航路の

中間寄港地であるこの港で、生計を立てるためにキムパッ売りを始めました。

初めは、家で普通のキムパッ(具を巻いたもの)を作り、旅行客の食事用に

売っていました。傷みが速くて捨てざるをえないものが多く、悩んだ末に

ご飯と具を別々にすることを考え出したのが、忠武キムパッの始まりでした。

その後、旅行客や船員たちの多大な人気を得るに至り、1981年、‘セマウル運動’の

盛りだった頃「国風’81」というイベントに参加し、一躍全国的に名を轟かせました。

商売が軌道に乗ると、周辺でも同じ方法で商売をする人が出始め、この頃から

忠武キムパッの名声が広まりました。

競争が激しくなるや、어두리(オ ドゥリ)ハルモニは他との差別化を図るために

非常な努力を重ね、誰にも真似の出来ない、辛いながらも淡白でコクのある

「大根キムチ」と、쭈꾸미(イイダコ)の和え物を開発しました。

独特な味の秘法はミョヌリ(嫁)にだけ伝授され、代を引き継いで盛業中であり、

類似商号の混乱対策として『뚱보 할매김밥』という商号(写真入り)で、

意匠及び商標登録をいたしました。

ありがとうございます。

                           素巖  金 秉 鎬

쭈꾸미(イイダコ)の入手困難な時季にはイカで代用

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◆サツマイモの島へ(統営 欲知島) その7

もう少し歩いて、欲知島の中心地の佇まいを見てみます。

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ごく普通の民家と道路、そして、その近くのさつまいも畑↑

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教会を目指して坂道を登っていくと、その手前に小学校(遠梁初等学校)あり。↑

あとで地図で確認したところによると、さらに奥に進むと中学校もあるようですし

また別な場所には、この小学校の分校もあるようです。

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ほとんどが戸建住宅ですが、ヴィラと呼ばれる小規模の集合住宅もあり。↑

↑左側の画像、屋根の上のタンクは水でしょうか?

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↑の画像、左側は保健(支)所。

右側の壁画のあるお家は何かと近づいてみると、

『欲知不動産コンサルティング』

イメージかけ離れすぎの壁画をしみじみ眺めながら、路地を通る^^

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かなり大量の干しいもを広げている場面に遭遇。

こちらのお宅では、ちゃ~んとビニールシートや莚(むしろ)に干されています。

もっとも、ここは土の上なので、そのまま干すわけにはいかないのでしょう。

土の上なら敷物の上に、コンクリートの上なら直接干すというのが、

ここの島民の感覚なのでしょうか。

↑の画像、真っ赤な唐辛子の上の方に、干し芋の保護色になっちゃってる

dogがいるんですが、めっちゃ吼えられましたcoldsweats02

「写真撮ってるだけ。干し芋も唐辛子も、盗みやしないってば…^^;」

島で会った2匹目のワンちゃんです。

このワンちゃんのお宅のある場所から、

お寺と思しき建物が見えたので行ってみることにします。

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畑を眺めながら歩いていくと、お寺の裏側の方に出ました。

建物を見上げて、「えっ!!」と思いました。

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木組みや彫刻などで造られているはずの物が、どう見てもコンクリートの塊にしか

見えないのです^^;

今まで訪れたお寺で、建物がコンクリートというのはありましたが、

こういった装飾物が、型に流し入れたかのようなコンクリート製というのは初めて見ました。

木材を調達したり、大工さんを呼び寄せたりが困難な離島ならではの工夫なのでしょうか。

塀に沿ってお寺の正面の方に回ってみると…

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お手製感の漂う一柱門です^^

扁額と呼ぶにはちょっとアレな、板っ切れに手書きで

『대한불교 조계종 용천사 (大韓仏教 曹渓宗 ヨンチョン寺)』と書かれています。

ヨンチョン寺、漢字ではどう書くのか今のところ不明です。

検索してみると、용천사(ヨンチョンサ)という名をもつお寺は韓国内に40余りも

存在するようです。湧泉寺、龍泉寺等々…

さて、お寺を通り過ぎた辺りで、11時45分です。

12時20分までには帰りの船に乗り込まなくてはいけませんから、

残された時間はあと少し。

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この日の朝食、海の見えるホテルの部屋で、クッキー数枚とコーヒー&牛乳と

軽めでしたので、お腹が空いてきました。

お刺身は前日に食べたし、何がいいかなぁ?と辺りを見渡すも、

コレというモノがないのです^^;

刺身屋は、やたら目に付くけれど…

そんなときに見つけた本日3匹目のワンちゃんdog

いえいえ、ワンちゃんは食べませんよ^^;

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名産のサツマイモを始め、みかんや梨などを販売しているお店の見張り番か

はたまた看板娘か、黒ワンちゃんです。

子犬なのかもしれませんが、大人びた顔つきしてます。

といっても、画像だと表情が分かりにくいかも、ですが。

ダンボールのお家に、座布団付き。

サツマイモは地べたに直接干され、ワンちゃんは座布団に座る。

おもしろい島でした^^。

以前、麗水で刺身丼を注文して、えらく待たされたことが思い出され

刺身屋はパス。

もう島での昼食はあきらめて船に乗ろうかと思ったとき、

食堂のガラス窓に書かれた『가야 밀면』の文字が目に飛び込んでくる。

このとき、11時50分。

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すぐに食堂に飛び込み、ビビンミルミョンを注文、本を読みながら待つ。

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ミルミョンが運ばれてきたのが12時02分。

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冷たい麺なので、ふーふーしなくてもするする食べられる(笑)

急ぐときにはもってこい^^

ところで、この麺の器の左横にあるユクス(肉のスープ)ですが、

温かいスープでした。とっても獣臭くて美味しいとはいえないのですが

食事には温かいスープ(味噌汁を含む)が必須のK_sarangですので

両手で抱え込んで、ちびりちびり飲んでいました。

すると、そこへ厨房の方からバタバタとやってきた食堂のお兄さん。

「冷たいスープを差し上げましょうか」と、湯飲み茶碗をひったくる勢い^^;

「温かいのが好きなので、これで結構です」と言うと、不満そうに厨房に戻っていきました^^

そしてまた、2分と経たないうちに

「아이고~ 시원한 것 드릴까요?(アイゴー 冷たいの差し上げましょうか?)」と

やってくるのです^^;

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客はk_sarang 一人だけ。

なので、声を掛ける相手を間違えているわけではないのです。

「いったい、何なのよ?」と、去っていく後姿を見ると、お兄さんではなくてお父さんhappy01

最初に来たのはお兄さんで、次に来たのはお父さん。

声がそっくりならば、話す言葉も一字一句違わなかったので、「どうして、同じ事を2度も

言いにくるんだろう?」と不思議でした。

連係プレーの出来ていない父子のいるこの食堂、外観の写真がありません。

が、港のすぐ前でした。

食べ終わって12時14分happy01

すぐに船shipに乗ります。

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だんだん小さく、そして遠くなっていく島の景色を眺めながら

「サツマイモの島、欲知島よ アンニョ~ン」と

感慨に耽っているときに、非常に現実的なことに思い当たりました。

あのトリコロールカラーのテントで売っていたサツマイモのことです。

土付きのサツマイモは日本に持ち帰ることが出来ないので、ハナからあきらめモード。

袋入りの「路上干し芋」は、なおのこと、買う気になれず…だったのですが、

帰りの船に乗った途端に、ホテルの部屋にオーブン電子レンジがあるのを

思い出したのですflair

サツマイモを買ってくれば、お部屋で蒸し芋でも焼き芋でも自由自在だったのにぃ~~

ざんね~~んbearing

来年の秋にでも出直すことにしよっと…^^

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数え切れないほどの島々を眺めながら、熱々の生姜茶cafeを…

こうして、無事にサツマイモの島・欲知島から戻ってまいりました^^

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◆サツマイモの島へ(統営 欲知島) その6

その4その5に登場の「路上干し芋」の食し方、

あの光景を見て以来、궁금症(気がかり)の種でしたが、すっきり解決^^v。

ずばり『芋粥』でした。

知りたかったこと、すべて盛り込まれているブログ記事を見つけたのです。

드럼통의 고구마 빼때기(ドラム缶の干し芋)

http://blog.naver.com/tongumi?Redirect=Log&logNo=80161090094

↑のページをご参照ください。

ブログ主さんの子どもの頃の、干し芋にまつわるエピソードは、

まるで白黒の古~い映画を観ているようでした。

以前、雑誌で見た빼때기죽(サツマイモ粥)の写真が真っ黒(濃い紫?)だったわけも

分かりました。

‘路上干し芋’の写真、そして私が欲知島で見かけたサツマイモ切り機の

そっくりさん画像も登場していて、もう驚きと感動が一緒にやってきたという感じでした^^。

サツマイモ切り機が、どんなふうに使われていたかというのも非常に興味深く読みました。

『김 장주의 통영여행』 (キム チャンジュの統営旅行)というこのブログ、

김 장주氏が統営を旅行した際の記録というのではなく、統営・弥勒島で

生まれ育った方で現在も統営在住なのではないかと思われます。

その他の記事もいくつか読みましたが、私にとっては非常に興味深く、

すべての記事を一気に読んでしまいたい衝動を抑えに抑えて、

少しずつ楽しもうと思います。

『◆サツマイモの島へ(統営 欲知島) その6』では、もう少し散策を続ける予定でしたが

「路上干し芋」の食し方が分かったよ~の、緊急速報になりましたhappy01

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島で見たサツマイモ切り機は、私自身が子どもの頃に見た足踏みの脱穀機や

唐箕と同列のモノなのでは?と、検索してみると、こんなページに行き当たりました↓。

http://www.sagamihara-asamizo-e.ed.jp/syoukai/siryoukan/noukigu/noukigu.htm

『いも切り機』という名で、日本にもあったのですね。

そして、欲知島で見たアレは、もしや日本人が作った物なのでは?

そんなことを思ったりもしています。

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◆サツマイモの島へ(統営 欲知島) その5

三徳港に戻る船、12時半のにしようか?

それとも14時半?

迷ったあげく、12時半のに乗ることに決める。

ということは、欲知島での滞在時間はわずか1時間半です。

さて、どれだけ歩いて、どんなものに出合えるだろうか?

予備知識がない分、ワクワク感は大きいheart01

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干し芋の干されている海辺の道路、上を見上げると、청사등롱(つり提灯)が…

夜には灯りがともるのだろうか。だとしたら、その光景も見てみたいなぁ。

そして黄色い大きな看板は、

「養殖ではない天然モノの魚(真鯛にクロソイ、エイにヒラメ)、販売します」

「お刺身用に捌きます」とも、書かれています。

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店名は無しで、電話番号だけというのも、いかにも韓国らしい。

「次回はここでお刺身を調達して、民宿でいただくことにしよう」と妄想が膨らむ^^

今度は方向を変えて歩いていると、またまた干し芋現場に遭遇です。

先ほどのは網の上に干されていましたが、

今度のは道路に直に置かれています(ノ∀`) アチャー

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何だか、これからの季節の落ち葉の吹き溜まりのようにも見えますが

これも干し芋^^;

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一見して土地の方ではない韓国人ナグネ(旅人)と思われる方たちも

これを話題にしつつ通り過ぎてましたので、

日本人ならずとも違和感があるようです。(当然ですよネ)

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干し芋ではない、生のサツマイモにもご対面

なんだかクズ芋っぽいけれど…^^;

そして、その側には初めて見る、ある機械というか道具が置かれていました。

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上から丸ごとのサツマイモを投入して、側面に付いているハンドルを回すと

スライスされて下にバラバラと落ちてくるのでしょうか。

かなり年季の入った道具のように見えます。

「そばにお芋もあることだし、スライスしてみたいなぁ」という思いに駆られているときに

事件発生。

「야~ 좋은 걸 얻었네 아하하」(いや~、いい物もらったね~ あっはっはhappy01)という声が

後ろから聞こえてきました。

「誰が何をもらったんだろ?」と興味津々で振り向くと、もらったというより、

盗んだブツを持って必死の形相で走る犯人の姿が目に飛び込んできました。

シャッターが間に合わず、画像がないのが非常に残念っ!!

(撮れていたら一大スクープ写真だったのに^^;)

k_sarang以外にも数人の目撃者がいましたが、だれも追いかけもしなければ

通報もせず、犯人は逃亡成功のようです。

のどかで平和な島に起こったこの事件、翌日の新聞に載ることはありませんでした。

あの犯人はきっと前科あり、そして、今後再犯の可能性もあり、とk_sarangは見ました^^

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犯人画像、もしも撮れていたら、こんなんでした↓happy01

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(画像はWEB上から拝借いたしました)

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さて、散策を続けるとします。

この島で出会った一匹目のワンちゃん。

垂れ目に見えるお目々と尻尾がチャームポイントかなnote

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散策中、後ろから「안녕하세요(アンニョンハセヨ)!」と声を掛けられ振り向くと

同じ船から下りたと思われる登山服姿の男性グループの内の一人。

「アンニョンハセヨ!」の次は「한국사람이에요(韓国人ですか)?」でした。

「日本人です」と答えると「やっぱり。そうじゃないかと思いました」と。

船上でのk_sarangの行動を観察されていたようです。

こちらも周囲を観察していたのですけどネ^^。

韓国に住んでいるのか?日本からいつ来たのか?いつ帰るのか?

何で韓国語を話せるのか?山へは登らないのか?

あれこれ質問攻めしてから、先を歩くグループの後を追っていかれました。

天皇山(394m)に登られるのだそうです。

「よしっ!次回は私も天皇山に登るぞっ!!」

さて、散策、散策。

欲知公衆浴場があります。公営なのでしょうか。

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郵便やさんのバイクは、やはり赤いです^^

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あちらこちらで流行中の「路上駐車」ならぬ、「路上干し芋」。

これは人間の口に入るものではないのでしょうか。

とっても疑問です^^;

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港近くで見つけたトリコロールカラーのテント。

おフランスの物産展ではありませんhappy01

『サツマイモの直売場』でした。

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5キロ入りの箱に入った生のサツマイモならともかく、

「路上干し芋」の可能性のある袋入りは絶対に買うまい、と心に誓ったことでした^^;

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サツマイモショックは大きいぞhappy01

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◆サツマイモの島へ(統営 欲知島) その4

操舵室のすぐ横の位置で撮った1枚です

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未知の島、サツマイモの島、欲知島(ヨチド)の港付近の景色が鮮明に見えてきました。

超高層の建物こそありませんが、陸地の普通の町と変わらない風景です。

教会の尖塔も確認できます。

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は、下船直前の1枚です。

すぐ目の前には刺身屋の看板を掲げた建物がいくつも見え、

山の斜面にはサツマイモ畑であろう赤土の畑も見えます。

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下船してすぐに、船上からも見えていた「観光案内所」で1枚の絵地図をもらい、

歩き出しました。

今、乗ってきた船からは車が続々と降りてきます。↓

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この島にはタクシーがありません。

公共交通機関としては、バスbusがあるのみ。

そのバスも、島をぐるりと1周する一路線だけのようです。

バスに乗ってみて気に入ったところで降り、付近を散策して、また次に来たバスで

港に戻る案と、我が足footで歩けるだけ歩いて港に戻る案を頭に描いていましたが、

結局、後者の方を選択。

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フェリーを背にして左側方向に歩き出しました。

同じ船だったと思われる方が後ろから来て車を停め、「同じ方向だったら乗りませんか」と

声を掛けてくださいましたが、「歩きたいので」と鄭重にお断り。

教会があり、「眺めのよい民泊」という名の民宿あり。

食堂もあったりします。

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民宿前の海べりに白っぽい貝殻のようなものが干されているのが見えました。

紺碧の海に真っ白い貝殻はよく似合う^^

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ところが…です。

貝殻かと思ったそれは、なななんと「干し芋」ではありませんかw(゚o゚)w

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しかも 、日本の干し芋のように蒸してから干してあるようには見えず

生の芋をスライスしてそのまま干してあるように見えます。

これをどうやって食するのだろうか?

芋焼酎になるのか?水飴の材料?はたまた芋粥か?

あっ、粉にして冷麺の麺にするのかな??

サツマイモショックの第一弾です^^;

-----オマケ-----

↑干し芋が写っている2枚の縦長画像の左側の画像上部に

赤いバスが見えるかと思います。

バスがこちらへやって来たので、「これがこの島を走るバスか~」と眺めていると

「乗りたいんなら乗んなさいよ」と言わんばかりに減速してくれました^^;

きっとバス停じゃなくても、合図したら乗っけてくれるのだろうと思われます。

---------------------続く---------------------

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